MLB OPENING SERIES

COLUMNコラム

国際化見据えるMLB
7年ぶり“真剣勝負”実現

2019.1.11

3月20日(水)、21日(木・祝)に7年ぶりに東京ドームで開催されるマリナーズ対アスレチックスの「メジャーリーグ(MLB)開幕戦」。本場アメリカの真剣勝負を味わうまたとない機会だけに、是が非でも球場に足を運びたいところだ。そこで本コラムではMLBの歴史や開幕戦で対戦する両チームの魅力に迫っていきたい。今回は「MLBのルーツと国際化」に触れる。

1850年代後半、南北戦争が起こった時期に現在の「ベースボール=野球」スタイルのスポーツがアメリカ北東部を中心に普及した。ほどなくアマチュアリーグが誕生し、試合が行わるようになったという。その中には報酬を得るプロ選手が登場し始め、1869年にプロ選手のみで構成されたシンシナティ・レッドストッキングスが結成された。このレッドストッキングスが地方で試合を行い、成功を収めたことにより各都市にプロチームが作られるようになった。

1871年には最初のプロ野球リーグ、全米プロ野球選手協会(ナショナル・アソシエーション)が創設されたが5年で破綻。だがこのときにシカゴ・ホワイトストッキングス(現シカゴ・カブス)とボストン・レッドストッキングス(現アトランタ・ブレーブス)が誕生しているのだ。そして1876年に現在のナショナル・リーグ (ナ・リーグ) が発足した。

その後、12球団あったナ・リーグは1900年に8球団へ統合・削減。一方でウエスタン・リーグというマイナー・リーグが1900年にアメリカン・リーグ (ア・リーグ) へと改称。翌01年にア・リーグが「メジャーリーグ」宣言を行うも、ナ・リーグがそれに反発し話し合いが持たれ最終的には容認された。1903年にこの2つのリーグ共同事業機構が作られ現在のMLBとなる。このMLBは、両リーグの統一的運営を行い現在まで続いている。

現在のMLBは、両リーグともに15チームが所属している。日本のプロ野球チームが発足したのが1934年の大日本東京野球倶楽部(現読売ジャイアンツ)。約60年以上も先にアメリカでプロ野球チームが作られ、30年先にMLBがスタートしているのだ。日本のプロ野球(NPB)はセ・リーグ6チーム、パ・リーグ6チームの12チームの組織で年間143試合を行っているが、MLBは30チームと倍以上のチームが年間163試合を行っており、NPBよりも規模は大きい。

さらに現在のMLBでは、日本人選手はもちろん、中南米やアジアの選手たちも多くプレーしており、国際化が進んでいる。だが、サッカーよりもプロリーグを持つ国が少ないこともあり、1990年代から世界的規模でファンを増やすために、実際にMLBのチームが各国に出向き、真剣勝負の公式試合を開催し、MLBファン層の拡大を行っている。

日本での開幕戦もその1つで、アメリカに行くことなく日本で真剣勝負が見られるという、MLBファンにとってはうれしいイベントになっている。日本での最初の公式試合は2000年。シカゴ・カブス対ニューヨーク・メッツの開幕戦が東京ドームで開催された。2004年にはニューヨーク・ヤンキース対タンパベイ・デビルレイズ(現タンパベイ・レイズ)戦が行われ、当時ヤンキースに所属していた松井秀喜の凱旋試合ともなった。2000年から2012年までは4年に1度のペースで日本での開幕戦が行われていたが、今回は7年ぶりの開催となる。しかもマリナーズには西武の菊池雄星が移籍したことで、イチローの出場とともに凱旋登板の期待が高まるシリーズとなりそうだ。

(文責:週刊ベースボール)

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